犬の涙

ワンちゃん・ネコちゃんコラム

2017.12.21 更新

犬の涙

犬の涙

■犬の涙に隠されたヒミツ

犬の涙は、上まぶたにある涙腺や下まぶたにある『第三眼瞼』とよばれる人にはない第三のまぶた(半目になったときに目頭のほうに見える膜のようなもの)からちょうど半々の割合で分泌されている、眼球にとって大変重要なものです。
しかし、涙が目にとってどのくらい大切な役割を果たしているのか、皆さんはご存知でしょうか?

犬見つめる

目には、角膜と呼ばれる眼球のいちばん外側にあって、光を感じるための入口ともなるとても敏感な膜があります。
この角膜を正常に維持するために、涙は必要不可欠なもののひとつとなっていて、なんらかの原因によって涙が不足すると角膜などに傷がつきやすい状態になります(ドライアイ)。
これをまばたきによって圧力をかけることで涙が膜を作り(涙膜)、眼球を乾燥や傷から守ると同時に、涙を分泌することによって目に入ってきた異物を洗い流すという大切な役割を果たしているのです。

■犬が涙を流すとき

私たちは嬉しいとき、悲しいとき、苦しいとき…様々な場面で涙を流し泣きます。
犬たちも私たちと似たような感情を持つ動物。愛犬が涙を流している姿を見たら多くの飼い主さんは、『きっと悲しい気持ちになって泣いているに違いない』と思うことでしょう。

泣く犬

しかし…実は犬って泣かないんです!!
厳密に言うと、感情に左右されて涙を流すことがありません。
犬の涙は、生理現象のひとつであり『悲しい』などという感情とは全く関係なく出てきてしまうものなのです。
要は悲しくなくても涙は出るというこです。

では、どんな理由から涙が出ることが考えられるのでしょうか?
・炎症を起こしている(結膜炎、角膜炎、ブドウ膜炎など)
・眼瞼内反症または眼瞼外反
・涙管閉塞(流涙症)

結膜炎は、白目からまぶたの裏側を覆っている結膜に炎症を起こすものです。異物が入ったことによる刺激やアレルギー、感染症などが疑われます。
そして、眼瞼内反症(または外反症状)は、まぶたの内側と外側についている形を保つためのものである『靭帯(じんたい)』と呼ばれるものが、何らかの理由により引っ張られたり、緩んだりすることでまぶたが内側や外側に反り返ってしまうものです。
反り返ったまぶたは、まばたきをすると眼球の表面にある角膜を刺激するため炎症を起こします。

また、涙管と呼ばれる涙が通る管が塞がることによって涙管閉塞(流涙症)を起こす場合もあります。
特定の犬種に多く見られるなど先天的な原因も考えられますが、炎症や異物、外傷などで涙管の入口となる涙点が閉鎖したり、涙管が閉塞してしまうことでも起こります。涙管が塞がってしまうと涙を鼻のほうへ排泄できなくなるため、いつも涙が溢れ出てる状態となり涙やけになります。涙やけは、細菌感染を起こし皮膚病を起こしやすくします。

チワワ涙

このように多くの場合、目に刺激などが加わることによって炎症が起こり涙が出ることが考えられます。
愛犬がずっと涙を流し続けることは目になんらかの異常があると考え、症状が見られた場合は早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。

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